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2017.01.20

WORK+STAYプログラム 参加体験レポート vol.1(前編)

「試しに神戸で暮らしながら、仕事してみませんか?」
そう呼びかけて参加者を募集した「WORK+STAY」のプログラム。昨秋、2組の参加者にそれぞれ1週間ずつ神戸に滞在していただきました。
まず、参加者1組目の伊藤 宏さん、エスター・チェンさんのカップルの体験の様子をレポートします。

ステイ中のある1日。朝食前に軽めのハイキングに出発。山の麓に接する北野エリアでは、家のすぐ裏から山道に入っていける場所が多くある。

神戸への移住を検討している理由を最初にお聞きしました

【伊藤さん】
私は現在、建築のCGデザイナーとして東京の会社に勤務していますが、次のような理由でこのプログラムに参加しました。

・関西出身の私にとって、神戸の街は幼い頃からよく遊びよく学んだ場所で、居心地が良いこと。

・山、海といった自然が豊かであり、必要十分な利便や成熟した文化も兼ね備えている点。そして東京へも出張しやすいこと。

・私のパートナーは台湾出身の女性ですが、外国人が今なお多く住む神戸なら受け入れてもらいやすいと思えたこと。

・子育てをする場合に、「ここで育てたい」と思える教育機関や自然、医療施設があり、適度なゆとりを感じられる土地であること。

・神戸の不動産をネットなどで見ていても、他の地域にはないユニークな物件が多いと思うことや、適正な価格で住める街だと思えること。

・以上のような私的な理由に加え、現在勤めている会社にとっても、取引の幅が広がるという意味において、神戸の街にサテライトオフィスを持つことは有効な選択肢になりうるのではないかと考えており、その可能性をも探りたい。

これらの点を踏まえつつ、今回の滞在で何か一歩踏み出せればと思います。

神戸の山側で暮らす人にとっては、裏山は朝の散歩道と言ってよい。

神戸の山側で暮らす人にとっては、裏山は朝の散歩道と言ってよい。

神戸の印象

まず始めに、神戸で2日間過ごして感じた印象をおふたりに伺いました。

【伊藤さん】今滞在させてもらっている北野エリアは、昔に、観光で異人館を見に訪れたことくらいしかありませんでした。改めて住宅街として見直してみると環境も良く静かですね。何より、東京と違って風景の抜け感がすごくあり、人の量もそこまで多くない。歩いていて気持ちがいい。

あとはやはり山と近いのがいいですね。もともと体を動かすことが好きですが、東京だとどうしてもジムで汗を流すとかになってしまいます。本当は自然の中でトレッキングしたり、海沿いを自転車で走ったり、そういうことがしてみたいと思っているのですが、神戸のように自然を身近に持つことは難しいので……。

【エスターさん】私は神戸に来たのは今回が初めてだけど、いろんな国の人がいるところとか、どこか日本っぽくないというか、ロンドンに住んでいたときの環境にちょっと似ている。そこが良いと思いました。

山の中には、登山客用の茶屋や、知る人ぞ知るピザ屋があり、朝食やランチで利用することもできる。

山の中には、登山客用の茶屋や、知る人ぞ知る窯焼き店があり、朝食やランチで利用することもできる。

滞在3日目に密着

ここからは滞在中の1日に密着した模様をレポートします。

①山を散歩した後、麓にある中華粥の店で朝ごはん

20分程度登るだけでも、神戸の街を一望するスポットにすぐに出会える。

外国人の居住が全般的に目立つ北野だが、中でも華僑系やインド系が多く、中華料理や台湾料理、インド料理のレストランも多い。

外国人の居住が全般的に目立つ北野だが、中でも華僑系やインド系が多く、中華料理や台湾料理、インド料理のレストランも多い。

②地元の不動産物件を見て回る

朝食後には、近所の賃貸物件をいくつか見て回りました。

【エスターさん】私はウエスタン・スタイルの部屋が好きなので、そうした物件が多いところが気に入ったわ。

北野エリアのヴィンテージマンションを見学する。

北野エリアのヴィンテージマンションを見学する。

【伊藤さん】ここのバルコニー、景色がすごいですね! 天気もいいし、最高に気持ちいい!

神戸の山側の物件は坂の上に建っているので、北を向けば山の緑が、南を向けば海が見えるところが少なくない。

神戸の山側の物件は坂の上に建っているので、北を向けば山の緑が、南を向けば海が見えるところが少なくない。

屋上にて。南を向けばこの景色。夏になるとここから神戸港の花火も見える。

屋上にて。南を向けばこの景色。夏になるとここから神戸港の花火も見える。

北側。ほとんど山の緑に触れそう。

北側。ほとんど山の緑に触れそう。

③シェアオフィスで作業

その後は、急ぎで済ませなければいけない仕事があるとのことで、シェアオフィスを使ってもらいました。

北野のシェアオフィスにて仕事をする。

北野のシェアオフィスにて仕事をする。

【伊藤さん】正直僕はかなりのワーカホリックなのです。東京でも、CG作業をしているときは、一日中ずっとパソコンの前にいて外にほとんど出ないことも珍しくありません。けれどもこういうシェアオフィスだったら、仕事はいつものようにしていても違う職種の人などとちょっと会話できたりと、新鮮な刺激があって嬉しいですね。気分転換にもなります。

④地元の人が通うパン屋のテラスでランチ

お昼には、地元で人気のパン屋「サ・マーシュ」でランチをしました。

神戸といえばパン屋のイメージを持つ方も多いのでは。こちらはブランジェリー コム・シノワの西川シェフが2010年に北野にオープンしたパン屋「サ・マーシュ」。

神戸といえばパン屋のイメージを持つ方も多いのでは。こちらはブランジェリー コム・シノワ出身の西川シェフが2010年に北野にオープンしたパン屋「サ・マーシュ」。

午後からは、実際に神戸に移住したご夫婦をご紹介、伊藤さんたちが実際の移住について気になっていることを相談できる時間を設けました。その模様は、(後編)にてお送りします

取材日=2016年10月6日 取材・執筆=安田洋平 写真=藤田 育