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2016.09.12

書籍『農す神戸』、発売中

神戸市の中でも北区だけにフォーカスを絞った書籍『農す神戸』がこのたび出版になりました。

神戸市は、街、都会というイメージが強いかもしれません。けれど実は市全体の44%を占める「神戸市北区」には多くの農村地帯が残っています。
神戸の北は農や自然と共存できるエリア。
それを知ってもらいたくてつけたタイトルが「農す(のうす)神戸」。

今の時代、農業の仕事に就きたい人が「どこで就農するか」考えたときには、日本全国、幅広く土地の選択肢があるでしょうし、「自分が何をもっとも優先したいか」によっても望む場所は変わってくると思います。


《会社員だったがそれまでの仕事を辞めて北区で農家になった30代の女性(本文中のカットより。以下同)》

そうした中で、神戸で農業や、食の事業をする一番のアドバンテージと言えば、何と言っても「生産者と消費者の距離感が近いこと」でしょう。
北区には自然で囲まれた田園風景が広がる地域が多くありますが、そこから三宮など都心まで車なら30分程度。
そして街では、生産者と消費者のコミュニケーションが活発です。
生産者と消費者が直接つながるファーマーズマーケットが年に20回も都心の公園で開催されていて、そこには多くの農家さんや食の事業者が出店しています。レストランオーナーやその他の食の事業者や、野菜にこだわる消費者などがお客さんとして集まってきます。

また、やはり街の中心部から30分としないところで牛たちを飼い、フレッシュチーズなど乳製品の製造までを同じ場所で行っている牧場も北区にあります。他に、茅葺き古民家で小麦や米粉といった素材からこだわってベーグル屋を営んでいる方もいます。街とつながりながら、食にこだわった事業者たちが北区に拠点を持ち始めています。

そして神戸市民は、地産地消を楽しむライフスタイルが徐々に享受できている実感があります。


《神戸では、酪農も都市に近いところにある。牛の乳からつくったフレッシュチーズもここで製造・販売。パンとワイン、それに加えて新鮮なチーズがあることは消費者にとっても嬉しいことだ。(弓削牧場)》

生産者は、会話をしながら、自分がつくった食を手にとってもらえ、買ってもらう風景が目に見えることが嬉しい。たとえば北区の農家さんで、自分たちのつくった野菜が食べる人にどんな風に届くのかが見えて励みになると語られる人は多い。
購入する側も、生産者の顔が見える実感が嬉しく、また安心もできる。

《 「都会と田舎の食をつなぐ」を合言葉に、神戸の三宮で行われているファーマーズマーケット。》

《神戸市北区には今も茅葺屋根の民家が残り、修復をできる職人さんもいる。》

農家さんや、食に関わる事業をされようという方で、「街と田舎の食をつなぐ」「地産地消」、そんな言葉がピンと来る方であれば、神戸市北区は拠点を持つうえでの良い候補地ではないでしょうか。

また北区は茅葺屋根の民家が市内随一多いエリアでもあり、そうした住宅環境についての話もこの本には出てきます。

農/食と結びついた神戸市北区の暮らしに興味のある方、ぜひ「農す神戸」、参考にしてください。全国書店で9月1日より発売中です。
写真=片岡杏子(2、4点目)、森本奈津美(3、5点目)

 

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